『こころざし』
消されても、消されても、なお灯ることを止めず、
枯れても、枯れても、なお咲き続けることを止めず、
不協和音に邪魔されても、なお奏でることを止めず、
そんな灯火が、そんな蕾が、そんな旋律が、人の数だけあるらしい。
『盲目への盲目』
みえていたはずのものが、みえなくなり、
みえているはずのものを、みないようになり、
そうしてやがて、みたいものだけを、みるようになる。
みえなくなったものは、もはやしかたない。
でも、みたいものは、みえているはずだがみないようになったものよりも、
はたして、みるべきものなのだろうか。