長崎腫瘍組織登録事業の特徴
一般の「がん登録」とは異なる大きな特徴があります。
「全国がん登録」では取り扱わない “がんになる前の病気である良性腫瘍” も登録します。
一般の「がん登録」との違いは、病理診断された腫瘍を対象にし、悪性のがんのみならず、“がんになる恐れのある良性腫瘍(前がん病変)” も含めて登録することです。これにより、より詳細ながんのデータを登録することができ、そのデータを長崎県内のがん医療対策に役立てることが可能になります。
- 毎年どのくらいの人が新たにがんや「前がん病変」と診断されるのか
- どのような種類のがんが増えたり減ったりしているのか
- がんの死亡率の年毎の推移
- 同じ人に複数のがんが発生したか
- 長崎県全体や地域ごとに見られるがんの特徴はどのようなものがあるか
標本をデジタル化しバーチャルスライドとして保管することで、貴重な医学的資料としての価値を保ち続けます。
「全国がん登録」とのもう一つの大きな違いは、顕微鏡標本(プレパラート)をデジタルデータ化し「バーチャルスライド」として病理診断情報と共にデータベースに登録していることです。
顕微鏡標本は時間が経過すると劣化してしまうという短所がありますが、本事業では劣化が発生する前にデジタルデータ化するため、長期間に渡り綺麗なままの組織画像を観察することが可能です。将来、病気の診断の分類が変更された場合でも、バーチャルスライドを見直すことで対応が可能である体制を整備しています。
顕微鏡標本は時間が経過すると劣化してしまうという短所がありますが、本事業では劣化が発生する前にデジタルデータ化するため、長期間に渡り綺麗なままの組織画像を観察することが可能です。将来、病気の診断の分類が変更された場合でも、バーチャルスライドを見直すことで対応が可能である体制を整備しています。
