長崎大学原爆後障害医療研究所 組織修復学研究分野(原研組織)

Introduction

皮膚の傷は誰にでも経験があり、治癒後には必ず傷跡が残ります。その傷跡がもたらす不快感を感じたことがある方もいらっしゃるでしょう。私たちの研究は、「皮膚の傷はどのように治るのか?」また「傷跡が残る原因は何か?」という疑問からスタートしました。

皮膚の傷は、事故やケガだけでなく、放射線治療などの医療行為によっても生じます。また、糖尿病を患っている方にとっては、傷の治癒が遅れることが大きな問題となります。これらの状態は通常の傷の治り方とは異なり、治療が難しいことが多いです。そこで私たちは、これまでの科学的知見を活用し、傷跡を目立たなくする治療法や、治療によって生じた傷、または治りにくい傷のための新しい治療法の開発にも取り組んでいます。

癌は「治りにくい傷」として知られています。皮膚創傷治癒研究から得られる知見は、癌の分子メカニズムの解明にも繋がります。また、組織修復には免疫細胞が深く関与しており、傷の修復という一見シンプルなプロセスも、多くの研究領域と関連しています。

私たちは、皆様と共に研究や教育を推進することを心から願っています。研究を始めたい方や異なる研究分野の方など、どなたでも歓迎です。興味を持たれた方は、ぜひご連絡ください。

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