目指すもの

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これまでの放射線教育は、放射線の理解、およびそれに基づく原子力エネルギーの受容を教育の及ぶ範囲として原子力、エネルギー関連領域の研究者、教育者、また産業界が積極的に推進してきました。そこでは、原子力、放射線を主役として、主としてその有用性に光が当てられています。

放射線教育の現場を知る多彩な領域の研究者による我々開発チームではその発想を転換し、「個人」を主役におきます。そして、いのち、防災、防護、といった観点からの放射線指導パッケージを多く創出し、放射線リスクの存在とその対策を理解した上で、放射線の有用性について考えます。

この開発プロジェクトは、理科教育学、放射線安全管理学、被ばく医療学など独立した領域にわたり、基本学術領域も教育学、物理学、化学、工学、医学など極めて多様に広がっています。開発を進める上で得られる学際的な成果は、既存の研究分野の活性化に波及し、次のステップとして新分野「放射線ラーニング・コミュニケーション学」の構築を目指しています。