ごあいさつ

ようこそ! こちらは放射線教育パッケージのウェブサイトです。

東京電力福島第一原子力発電所事故以降、市民や生徒に対する放射線教育の目的は、従来の「放射線リテラシーの向上」から、「放射線とその影響の正しい理解に基づく安心」へと広まりました。

そのような状況の中で、我々は基礎放射線学、放射線生物学、放射線医学、および放射線安全管理学の専門家によるチームを編成し、従来の教員のリテラシー向上を介した学校教育に加えて、コミュニティスクールや地域保健を巻き込んだ新しい形の市民への放射線教育を目指し、教員の他、多彩な教育・コミュニケーション担当者が高品質の授業や情報を提供できるようにする「放射線指導パッケージ」の開発と実践に取り組んできました。

そして、研究活動成果を拡大、発展させ、どのように社会的な、そして外的要因が変化したとしても揺らぐことのない、ロバスト性の高い放射線科学文化の創造を目指した新しい放射線ラーニングを、文理融合メンバーによる徹底的な最新主義と現場主義、さらに伝達技術の強化と多彩なコミュニティへの展開と発信により実現することを目的とした活動を行っています。

このウェブサイトは、この開発チームによる活動と成果物を公開し、利用していただくために開設したものです。順次、内容を追加していきます。ご閲覧いただければ幸いです。


開発チーム代表  松田尚樹(長崎大学原爆後障害医療研究所)


開発チームの活動費の一部は科学研究費基盤研究(B)「コミュニティの参画した新しい放射線教育のための放射線指導パッケージの開発」(課題番号25282042、平成25-27年度)、及び科学研究費基盤研究(B)「ロバスト性の高い放射線科学文化の創造 - 放射線ラーニングの新展開」(課題番号16H03062、平成28-30年度)からのサポートを受けています。

おしらせ

原子力規制人材育成事業「大学等放射線施設による緊急モニタリングプラットフォーム構築のための教育研究プログラム」主催のウインターセミナーに本プロジェクトより講師として参加しました
原子力規制庁で開催された原子力規制人材育成事業意見交換会で、本プロジェクトの関わる緊急モニタリングプラットフォームに関する報告を行いました
名古屋で開催された日本放射線安全管理学会第17回学術大会で、「放射線健康リスク科学教育における生命科学研究サンプルの利用」を発表しました
ソウルで開催された韓国原子力医学院(KIRAMS)-長崎大学の合同セミナーで、本プログラムを含めた放射線教育と放射線防護の現状について講演しました
東京電力福島第一原子力発電所における廃炉作業者に対する放射線教育講習会で、原子力・放射線防災パッケージを用いた講義を行いました
島根県出雲市、大田市池田鉱泉、島根県立自然館、国立三瓶青少年交流の家、小豆原埋没林公園を巡り、自然放射線測定と実習、座学及び見学より構成した島根三瓶山セミナーを開催しました
長崎で開催された日本放射線影響学会第61回大会でワークショップ「次世代放射線健康リスク教育開発」をオーガナイズし、本プロジェクトも含めさまざまな新しい放射線教育を紹介しました
放射線影響研究者を対象とした緊急モニタリングセミナーを開催しました
鹿児島県薩摩川内市で開催された鹿児島県モニタリング技術基礎講座で、放射線の基礎に関する講義を行いました
東京電力福島第一原子力発電所における廃炉作業者に対する放射線教育講習会で、原子力・放射線防災パッケージを用いた講義を行いました
仙台で開催された放射線安全・一般安全講習会(千代田テクノル)で、原子力・放射線防災パッケージを用いた講義を行いました
福岡県保健環境研究所で開催された福岡県モニタリング技術基礎講座で、放射線の基礎に関する講義を行いました
大阪で開催された放射線安全・一般安全講習会(千代田テクノル)で、原子力・放射線防災パッケージを用いた講義を行いました
弘前で開催された 9th International Conference on High Level Environmental Radiation Areas で、高自然放射線地域と放射線教育の関わりについて「High background area for radiation education」と題した講演を行いました
東海村で開催された第6回日本放射線事故・災害医学会年次学術大会パネルディスカッション で、本プロジェクトメンバーの関わる「大学等放射線施設による緊急モニタリングプラットフォーム構築のための教育研究プログラム」を報告しました
東京で開催された放射線安全・一般安全講習会(千代田テクノル)で、原子力・放射線防災パッケージを用いた講義を行いました
青森県東通村オフサイトセンターで開催された緊急時モニタリングセンター活動訓練に評価者として参加し、教育コンテンツを収集しました
長崎で開催された第7回日本放射線看護学会学術大会教育講演で、医療保健従事者向けパッケージを用いて「放射線量を読み解き人体への健康影響を理解する」と題した講義を行いました
放射線専門看護師等を対象とした緊急モニタリングセミナーを開催しました
福島県郡山市、福島県環境創造センター、福島大学環境放射能研究所、及び川俣町山木屋環境観測サイトを巡り、原子力災害後の環境放射線の測定と座学、見学より構成したフィールドモニタリングセミナーを開催しました
長崎県立北陽台高等学校理数科生徒に対して、高校生向けパッケージを用いて座学と実習より構成した特別講座「放射線をサイエンスする」を開講しました
放射線災害医療サマーセミナー2018(福島医大)において、原子力・放射線防災パッケージを用いた講義を行いました
青森県東通村オフサイトセンターで開催された緊急時モニタリングセンター活動訓練に評価者として参加し、教育コンテンツを収集しました
札幌で開催された日本保健物理学会第51回研究発表会で 「三朝・人形峠における全国公募型学生フィールドモニタリング研修の教育評価」を発表しました
東京で開催された日本放射線安全管理学会第15回5月シンポジウムで、「電離放射線に対する細胞の応答機構」を講演しました
原子力・放射線防災パッケージの背景に関わる原著論文「大学等放射線施設による緊急モニタリングプラットフォーム構築―その試みのための現状調査」を日本放射線安全管理学会誌第17巻1号に発表しました
原子力・放射線防災パッケージの背景に関わる総説「原子力・放射線防災と緊急モニタリング」を日本放射線安全管理学会誌第17巻1号に発表しました
連載シリーズ放射線MOOK第4弾、「B03 原子力・放射線防災と緊急モニタリング」を刊行しました
長崎原爆被爆者の発がんリスクに関する原著論文「Cancer mortality in residents of the terrain-shielded area exposed to fallout from the Nagasaki atomic bombing」を本プロジェクトメンバーが共著発表しました
原子力規制人材育成事業「大学等放射線施設による緊急モニタリングプラットフォーム構築のための教育研究プログラム」主催のウインターセミナーに本プロジェクトより講師として参加します
東京で開催された日本放射線安全管理学会第14回12月シンポジウムで、本プロジェクトメンバーの関わる「大学等放射線施設による緊急モニタリングプラットフォーム構築のための教育研究プログラム」を報告しました
林田先生、堀口先生によるカードゲーム「放射線カルテット」の英語版が完成しました
原子力規制人材育成事業「大学等放射線施設による緊急モニタリングプラットフォーム構築のための教育研究プログラム」による三朝・人形峠セミナーに本プロジェクトより教員を派遣し、フィールドモニタリングと座学研修を行いました
    
「放射線Mook」の シリーズB02「主任者のスキルとしての緊急モニタリング」を発刊しました
医療保険従事者向けパッケージを用いて秋田しらかみ看護学院学生への講義を行いました
放射線災害医療サマーセミナー2017(福島医大)において、「放射線基礎」パッケージを用いた講義を行いました
札幌で開催された第49回日本医学教育学会でシンポジウム「医学教育における放射線リスク科学教育の必須化」を実施しました
大分で開催された日本放射線安全管理学会/日本保健物理学会合同大会において、教育セッション「原子力防災と緊急モニタリング」を実施しました
大分で開催された日本放射線安全管理学会/日本保健物理学会合同大会において、シンポジウム「放射線防護人材育成への挑戦」を実施しました
本プロジェクト教員が「低線量被曝の影響」と「分子・細胞レベルでの影響」を執筆した教科書「放射線と安全につきあう」が名古屋大学出版会より発刊されました
広島で開催されたIAEA technical meeting on science, technology, and healingで本プロジェクトを含む新たな放射線ラーニングの試みについて報告しました
台北で開催されたInternational Symposium of Radiation Emergency Managementで日本における放射線防護の枠組みと放射線教育の現況について報告しました
新しい放射線教育テキストシリーズ「放射線Mook」の シリーズA01「放射線の基礎」、シリーズB01「緊急モニタリングの重要性」を発刊しました
平成28年度研究会議を開催しました
広島で開催された日本放射線影響学会第59回大会ワークショップ「医学部における"放射線リスク科学”教育の推進の現況と課題」で教育の立場から見た放射線影響リスク科学について報告しました
日本原子力学会2016年秋の大会企画セッション「福島の環境影響・健康影響研究の新たな展開」において、「今後の健康影響に何が必要か」について講演を行います。
アブダビ国営石油会社放射線医学ワークショップ(ルワイス、アブダビ、UAE)で英語版パッケージを使用した2度目の研修を行います。

放射線災害医療サマーセミナー2015(福島医大)において、「放射線基礎」パッケージを用いた講義を行います。
平成28年度九州地区地域原子力災害時医療連携推進協議会において、「長崎大学の福島原子力発電所事故時の初期対応について– 放射線クライシスの現場」を報告しました。
第53回アイソトープ・放射線研究発表会において、「低線量放射線の健康影響に関する国内関連学会における研究の現状とこれからの連携のあり方(日本放射線安全管理学会より)」を報告しました。
長崎市立三重小学校5、6年生に、出前授業「放射線・紫外線とわたしたちの健康」を行いました。
放射線専門家のリスク認知に関する研究論文がHealth Physics誌6月号に掲載されました。
第3回研究会議を長崎大学アイソトープ実験施設で開催しました。
IAEA-福島医大第3回科学・技術・社会(STS)会議(福島)で放射線専門家のリスク認知と医学生、専門家向け教育プログラムの開発について報告しました。
アブダビ国営石油会社放射線医学ワークショップ(アブダビ、UAE)で英語版パッケージを使用した研修を行います。
日本放射線安全管理学会第12回学術大会(つくば)で本パッケージ関連発表を行います。
日本アイソトープ協会放射線取扱主任者部会平成27年度年次大会(金沢)でメディアリテラシーに関するシンポジウムを行いました。
角山先生の原案・監修による放射線をテーマにした二人用対戦カードゲーム「ラドラボ」の発売が開始されました。 http://www.tansan.co/radlab
IAEA-長崎大第2回科学・技術・社会(STS)会議(長崎)で医学生と臨床研修医の放射線教育プログラムについて報告しました。
福島県田村市船引保健所および田村市役所で保護者、市職員、一般市民向けパッケージを使用した研修を行います。
ウェブサイト作成を開始しました。
日本放射線安全管理学会第12回学術大会に発表のエントリーを行いました。

お問い合わせ

nuric@nagasaki-u.ac.jp(松田)

095-819-7163(長崎大学アイソトープ実験施設)