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2010年8月〜2011年4月 【学生・研修医の皆さま】
 
近 況学会報告学生・研修医の皆さま

NASHIM研修生に講義を行いました
2011-02-25 16:40:32

2月25日に中島教授が長崎・ヒバクシャ国際協力会(NASHIM:NASHIM:http://www.nashim.org/jp/index.php )
研修生に講義を行いました。

受講者は、整形外科医(ソウル赤十字病院)、外科医(釜山医療院)、救急医学医師(慶尚大学病院)、神経内科医(陜川病院)の計4名でした。



教室説明会を開催しました
2011-02-25 16:36:44

2月24日に教室説明会を開催しました。

研修医3名と大学院入学希望の外科医1名の4名に参加いただきました。
基礎医学としての病理学の重要性と臨床としての診断病理学の面白さについて、少しでも知っていただけたら幸いです。
大学院での研究内容についても率直な意見交換ができて、とても有意義な会となりました。
大学院入学を心よりお待ちしています。
病理診断については、診療報酬改定案も出されていて、今後病院内での病理の存在が益々重要視されてくるでしょう。
多くの学生や研修医に病理学について興味をもってもらえるよう、今後も教室説明会を続けて行きたいと思います。



リサーチセミナー最終日
2011-02-18 11:29:32


リサーチセミナ―最終日の発表会(菅さん)の様子。

3人ともそれぞれの研究成果を短期間でまとめてくれました。



長崎医療センター病理部見学
2011-02-18 11:28:17


長崎医療センター病理部を見学させていただきました。

伊東先生、成毛先生、加藤先生、お世話になりました。



学生との親睦会を行いました。
2011-02-18 11:20:39

12月3日、学生との親睦会を行いました。
教員と担当学生グループ(チューター制)との恒例の親睦会です。
次回は夏、ビアガーデンで。



平成22年度 病理各論Ⅱ脳神経系の試験結果
2010-12-08 12:26:11

平成22年度病理各論Ⅱ脳神経系の試験結果について、
得点集計は次の通りです。

満点は1名、60点に満たない不合格者は4名でした。
正答率の低かった問題について解説します。

問4 次の脳腫瘍の組織像(HE染色)から病理診断名を記し、診断根拠となる組織所見を選択肢より2つ選べ。


病理診断名は、乏突起膠腫Oligodendroglioma、
組織所見はb)細胞の輪郭は明瞭とe)分岐、吻合を示す毛細血管であり、
それぞれhoney-comb structureやfried-egg appearanceとchiken wire patternに相当します。

問7 下記の循環障害についての記載のうち正しい組み合わせを選択肢より選べ。

① 動静脈奇形による脳出血では脳の変形が比較的少ない
② 出血が新鮮な場合、血腫周辺の脳実質は鉄錆色を呈し硬度が増す
③ くも膜下出血は先天性嚢状動脈瘤の破裂によるものが多い
④ 急性硬膜下血腫では中大脳動脈の破綻によるものが多い
⑤ 慢性硬膜下血腫では肉芽性被膜を形成する

解答はbの①③⑤です。
AVMの破裂による脳出血では脳の変形が比較的少ないし、急性硬膜下血腫では、静脈洞と脳表面の静脈を連絡する架橋静脈や脳表の小血管の破綻が原因として多い。

問9 次の脳の組織像(HE染色)から病理診断名を記し、病変について適当なものを選択肢より2つ選べ。


病理診断は脳出血であり、出血周囲にはグリアやマクロファージの出現といった組織修復反応は全くみられず、陳旧性でなく新鮮な出血であることが判る。

問10 次の進行性多巣性白質脳症(PML)の脳病理組織写真(HE染色)中の矢印①②で示す細胞の種類を、各々選択肢より選べ。


PMLではJCウイルスによる感染乏突起膠細胞および肥大星状膠細胞の出現と、脱随による泡沫状細胞の出現が病理学的特徴。①は肥大星状膠細胞であり②は泡沫状細胞を示す。



教室説明会のご案内
2010-11-18 16:30:47

原研病理の教室説明会を2011年2月24日(木)に開催致します。
詳細は下記ポスターをクリックしてご覧ください。

多数のご参加をお待ちしております!



平成22年度卒業試験 総合病理 消化管の解説
2010-10-14 12:16:19

総合病理卒業試験は全員合格でした。

消化管問題7題の平均正答率は68.6%、各設問での正答率は以下の通りです。
問1(改変)80.4% 問2(新)21.7% 問3(改変)98.9% 問4(改変)64.1% 
問5(既出)96.7% 問6(新)22.8% 問7(既出)96.7%

既出問題は正答できても、新出問題の正答率は著しく低く、既出問題の一部改変問題は
その中間という、過去問中心の試験勉強の仕方が明瞭に反映されています。

消化管で出題した問題で、正答率の低かった3問を解説します。

問2 肉眼および組織像についての問題


① 2型胃癌、組織型は低分化腺癌
② 0-Ⅲ型胃癌で、潰瘍底には印環細胞癌が浸潤
③ 潰瘍形成性の悪性リンパ腫で、大型のリンパ腫細胞が浸潤
④ 穿孔のため切除された消化性潰瘍
⑤ 大出血のため切除された消化性潰瘍

正解⑤。胃幽門側切除術。小弯線腺境界領域幽門側に境界明瞭な類円形の深い潰瘍性病変。 潰瘍底に動脈の露出があり、消化性潰瘍による大出血を思わせる。強拡大で腫瘍細胞はない。

問4 肉眼および組織像より診断名を問う


① Peutz-Jegher症候群
② 家族性大腸腺腫症
③ Gardner症候群
④ Cronkheit-Canada症候群
⑤ Turcot症候群

正解②。大小無数のポリープが存在する大腸ポリポーシス。
腺腫は隆起部、平坦部問わず存在し、一部癌を思わせる大型腫瘤が多発。

問6 肉眼および組織像診断についての問題


① 2型で、印環細胞癌
② 3型で、印環細胞癌
③ 2型で、粘液癌
④ 3型で、粘液癌
⑤ 2型で、低分化腺癌
⑥ 3型で、低分化腺癌

正解③。潰瘍形成周堤明瞭な大きな腫瘍で2型。
細胞外に粘液湖を形成し、印環細胞が孤在性もしくは小集塊状に浮遊する。



平成22年度 病理各論Ⅰ・実習試験 血液リンパ系の解説と正解(その2)
2010-09-24 13:37:44

設問4:リンパ節生検標本より、病理所見名と診断名を問う問題。


成人の多発性頚部リンパ節腫脹。
弱拡大では正常のリンパ節構造は不明瞭で、腫瘍性病変を思わせる。


多数の小型成熟リンパ球を背景に、大型の腫瘍細胞が散在性にみられる。


腫瘍細胞は、明瞭な核小体と好酸性の広い胞体を有している
(単核でHodgkin 細胞と呼ばれる)。


特徴的な2核のmirror imageの腫瘍細胞はReed-Sternberg細胞と呼ばれる。
所見名:Reed-Sternberg細胞、診断名:Hodgkinリンパ腫

設問5:骨髄生検標本より、診断名を問う問題。


成人に、易疲労感から咳、発熱、肺炎と進行。
末梢血ではWBC:136500/μl(Blast: 64%)、Hb:10.6g/dl、Plt:32000/μlと、
白血球増多と芽球の多数出現をみる。
骨髄全体が細胞成分よりなり、脂肪組織は殆ど認められない。


増生している細胞は単調な骨髄芽球が主体である。


骨髄細胞の成熟過程はみられない。
診断名:急性(骨髄性)白血病



平成22年度 病理各論Ⅰ・実習試験 血液リンパ系の解説と正解
2010-09-24 13:24:22

平成22年度 病理各論Ⅰ・実習試験 血液リンパ系の解説と正解です。
設問に用いた写真は、全て実習標本から撮影したものです。

設問1:リンパ節生検の組織像から診断名を問う問題。


若年女性にみられた頸部リンパ節腫脹。
傍皮質を中心に境界明瞭な病巣を形成。


病巣は組織球と芽球化リンパ球が主体。
核崩壊産物(核塵/アポトーシス)を貪食する組織球が目立つ。
診断名:組織球性壊死性リンパ節炎(菊池・藤本病)
Histiocytic necrotizing lymphadentis (Kikuchi-Fujimoto disease)

設問2:リンパ節生検標本から診断名を問う問題。


①反応性リンパ濾胞過形成と②濾胞性リンパ腫の二者択一。
成人期の腋窩リンパ節腫脹。胚中心の腫大したリンパ濾胞が目立つ。


リンパ濾胞の基本構造は保たれ、マントル帯も明らかである。


胚中心にはtingible body macrophageも目立って認められる。
診断名:①反応性リンパ濾胞過形成

設問3:胃腫瘍切除標本。病理所見名と診断名を問う問題。


粘膜固有層から粘膜下層にかけて著明なリンパ球浸潤が見られるが、
一部で小型の胚中心を示す濾胞様構造がみられる。


腫瘍細胞は小型の成熟型リンパ球様で濾胞間細胞様細胞を混じている。


腫瘍細胞はしばしば上皮間や腺管内に浸潤し、lymphoepithelial lesion (LEL)を形成する。
所見名:lymphoepithelial lesion (LEL) リンパ上皮性病変、診断名:MALTリンパ腫



第1回臨床研修医CPCが開催されました。
2010-08-19 17:00:00

8月19日にポンペ会館セミナー室にて、
平成22年度第1回臨床研修医CPC(第1病理,第2病理、原研病理、病院病理部合同)が開催されました。
長崎大学病院11名の研修医が参加し、3症例について発表とディスカッションを行いました。



NASHIMの研修生に講義を行いました。
2010-08-12 17:00:00

8月12日に中島教授が長崎・ヒバクシャ国際協力会(NASHIM:http://www.nashim.org/jp/index.php )
研修生に下記標題の講義を行いました。

"Cancer risk and genomic instability in atomic bomb (A-bomb) survivors"
"Thyroid tumors and radiation"


 
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