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残存放射線測定報告書

放射線測定報告書

昭和21年9月10、11の両日に亘り九州帝國大学理学部に依頼し、教室員立合ひのもとに、浦上附属医院跡に於ける残存放射線量を測定し、別紙の如く判明しました。依て浦上復興に際しての参考資料とし提出します。

昭和21年10月21日
物理的療法科
永井隆
古屋野宏平殿



測定報告書

昭和21年9月10日並21日、長崎医科大学にて行へる放射線測定結果は別紙の如く、ラヂウム室並にその隣室を除きては放射線の存在なきものと考へらる

九州帝國大学 教授 篠原健一 印


1. 測定器 ローリッツェン検電器 2ケ
  #1.  自然放電 0.08 div./min.
感度  1 div./min. は 約 3×10-6 γ/min. に 相当す
  #2.  自然放電  0.06 div./min.
感度  1 div./min. は 約 4×10-6 γ/min. に 相当す
     
2.
測定結果 (各測定位置の所に使用検電器の番号を示す)
  (i) 裏門守衛所 斜前 (9月10日)  
裏門守衛所 斜前 (9月10日) 
検電器(#1)指示 0.087 div./min. (測定時間15分)
  (ii) 皮膚科 2階 (9月10日)
皮膚科 2階 (9月10日)
検電器(#1)指示 0.10 div./min. (測定時間10分)
  (iii) 小児科2階 階段の隣の室 (9月10日、11日)
小児科2階 階段の隣の室 (9月10日、11日)
検電器指示(#1) 0.097 div./min. (測定時間30分)
(第2日の測定のみならば0.08 div./min.  (測定時間20分)
第1日の測定誤差多かりしもの如し)
  (iv) 婦人科2階 病棟 治療室 (9月11日)
検電器指示(#1) 0.06 div./min.  (測定時間10分)
  (v) 古屋野外科 1階 看護室 (9月11日)
検電器指示(#1) 0.07 div./min.  (測定時間10分)
  (vi) 同上3階 動物実験室 (9月11日)
検電器指示(#1) 0.117 div./min.  (測定時間40分)
  (vii) 角尾内科 2階 病棟
角尾内科 2階 病棟
検電器指示(#1) 0.07 div./min.  (測定時間10分)
  (viii) 玄関わきゴミ捨場
検電器指示(#1) 0.07 div./min.  (測定時間10分)
  (ix) 外来奥ゴミ捨場
検電器指示(#1) 0.06 div./min.  (測定時間5分)
  (x) 玄関横側出入口
検電器指示(#2) 0.11 div./min.  (測定時間22分)
  (xi) ラヂウム室並にその隣室
使用検電器 #1
使用検電器 #1
① 7.0 div./min.  (測定時間2分)
② 0.18 div./min.  (測定時間5分)
③ 0.75 div./min.  (測定時間2分)
④ 3.0 div./min.  (測定時間2分)
⑤ 11.0 div./min.  (測定時間1分)
⑥ 2.0 div./min.  (測定時間1分)
⑦ 18.5 div./min.  (測定時間1分)
⑧ 0.7 div./min.  (測定時間2分)
⑨ 0.3 div./min.  (測定時間2分)
⑩ 0.22 div./min.  (測定時間5分)
⑪ 0.35 div./min.  (測定時間4分)
⑫ 0.1 div./min.  (測定時間4分)
⑬ 0.12 div./min.  (測定時間5分)
⑭ 0.14 div./min.  (測定時間5分)
⑮ 0.12 div./min.  (測定時間5分)
⑯ 0.17 div./min.  (測定時間10分)
  (xii) 玄関横側出入口のゴミの山(#2)
ラヂウム捜索の為、一帯に丁寧に測定したるも指示
0.04~0.13 div./min. の程度((x)に1例を示す)にして自然放電と大差なく放射線の存在を認め得ず
ラヂウムはこの所に存在せざるか 或は存在するもゴミ山の中に埋れて放射線はその伏土に吸収し地上に達せざるかのいづれかと思はる。
     



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