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在韓被爆者こころの健康相談 ・派遣報告書 |  |
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6月の韓国ソウル市内に引き続き、2008年11月10日−14日の1週間、在韓被爆者健康相談事業の一環として、在韓被爆者こころの健康相談を実施しました。今回のこころの健康相談事業には長崎大学医学部・歯学部付属病院精神神経科の医師8名、臨床心理士1名の計9名が参加しました。また韓国キョンヒ大学精神科の医師にも本事業に協力していただきました。 6月のソウルでの調査同様、200名近くの名の被爆者の方が調査に同意してくださり面接を実施することができました。また並行して非被爆者に対しても同様の面接を行い、こちらは300名近くの協力を得ることができました。 面接では被爆者に被爆当時の状況と現在の健康状態を中心に、これまでの体験を話していただきました。面接は精神科医師・臨床心理士と韓国語の通訳が行いました。体験談と並行して、心の健康度を測定するためにいくつかの質問にも答えていただきました。当時の状況を思い出し涙ぐんだり、怒りで声を震わせる人もいましたが、多くの方はおだやかに昔を振り返られ、私達へ当時の状況を詳しく話してくださいました。 今回の面接を行った中で、日本で原爆にあったという事実やその時の体験や被爆に対する思いを話したことがないという被爆者が多く存在していることを知りました。 在韓被爆者に対して、過去3年間にわたり行ってきたこころの健康相談事業ですが今回のような大規模調査は今回の調査が最後になります。 今後はいままで調査で得られたデータをもとに、在韓被爆者のこころの健康状態を調査し、在韓被爆者に対する精神的サポートについての適切なケアの確立を行なっていきたいと思います。
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