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『放射線健康リスク制御国際戦略拠点』は、長崎大学21世紀COEプログラム「放射線医療科学国際コンソーシアム」の卓越した実績と高い評価に基づき、『放射線が人に与える健康リスクを地球規模で究明し、放射線の負の遺産を克服する方策をうち立て、人類の安全と安心に寄与するための科学的基盤を確立』し、統合的な国際戦略研究の推進と、放射線医療科学の人材育成を目的とします。その為に、過去5年間で完成した旧ソ連邦放射能汚染諸国の研究機関と欧米の先端放射線研究拠点との国際コンソーシアム(連合)を拡大・発展させ、事故や災害による放射線被ばくの心身への影響に関する未解明分野に挑戦すると共に、外部被ばくと内部被ばくの違いと生涯続く健康リスクを解明し、全人的被ばく医療を推進します。
高齢化し複雑化する原爆被爆者の健康問題と世界の核汚染・放射線災害などによる広範囲な被ばく現場を教育研究のフィールドとして、『放射線健康リスク評価・管理学』を確立するために被ばく医療研究の高度化を推進します。さらに、この学問体系を社会に還元させることにより、包括的な『被ばく医療学』を世界に先駆けて開拓します。
旧ソ連邦と欧米研究機関の計18ヶ所に完成した「放射線医療科学国際コンソーシアム」の教育研究拠点を主導し、新たな放射線健康リスク管理教育研究の国際戦略拠点を形成するために、国際放射線保健医療研究、原爆医療研究および放射線基礎生命科学研究の3つの柱の下で世界最高レベルの教育研究を推進します。人材育成のために修士課程と社会人大学院を新たに設置し、放射線健康リスク制御に資する国内外の多様な人材を育成します。

国内外の拠点機関と連携して研究を推進することで、放射線健康リスク評価・管理に関する基礎と臨床、そして国際社会との融合型教育研究拠点を戦略的に形成します。すなわち科学技術の進歩の光と影の2面性を代表する放射線の複雑な人体影響・社会問題を、単なる環境放射線科学や放射線生命科学での閉ざされた学問領域ではなく、研究成果を広く国際社会に還元できる被ばく医療分野の専門家を国内外に養成するという世界的に卓越した戦略拠点づくりを目指します。その為に、原爆被災による外部被ばくと、チェルノブイリ原発事故やセミパラチンスク核実験など放射性降下物による内部被ばく健康問題から「生涯にわたるがん発症リスク」の違いを科学的に解析し、放射線被ばく者の心身両面の負荷を軽減する為に、被ばく医療分野に貢献する幅広い人材を育成します。 |
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