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武見 敬三 先生
長崎大学客員教授、東海大学教授、(財)日本国際交流センターシニア・フェロー |
世界の高齢化ならびに疾病構造の変化などから、非感染症治療及び予防の重要性が高まりつつある。事実各国では保健システム強化認識の普及が必要となり、2011年9月には国連非感染症サミットの開催が予定されている。しかし、これらグローバルヘルスに対する適切な対策や教育体制は未整備のままである。そこで、ユニバーサル・カバレージを目標にする世界の動きや英国医学雑誌ランセット日本特集号(2011年9月出版)の問題意識などから日本の特異的な医療事情と立ち位置を俯瞰する。
2011年我が国皆保険制度成立50周年記念に向けて、健康長寿社会実現が目指されている。法律論から見た我が国の皆保険制度ならびに皆保険制度の課題に対応した暫定改革の歴史から診療報酬の統一と給付の平等化:地域医療に焦点をあてた医療提供体制の整備の必要性を紹介し、守るべき皆保険制度の長短を明示し、さらに現状の問題点解決に向けた知恵を提供する。
すなわち国民皆保険制度の何を守るべきかを大所高所から議論する大学院セミナーです。 |
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