医歯薬学総合研究科は、昭和61年4月26日に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故から22周年を迎えるにあたって、ベラルーシ共和国のゴメリ医科大学の教員、学生やゴメリ市の一般市民に対してインターネット回線を利用した遠隔講義を平成20年4月25日(金)に国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で行いました。
同研究科は平成3年からチェルノブイリ周辺住民の健康影響調査や医療支援、共同研究を行ってきており、昨年度からはグローバルCOEプログラム「放射線健康リスク制御国際戦略拠点」をスタートさせて被ばく医療学の推進に寄与しています。今回の遠隔講義はこのプログラムの一環として、チェルノブイリ周辺地域における医師や医学生の教育を目的として行われました。
ゴメリ医科大学への遠隔講義は,平成17年4月に初めて行われて以来,今回で4回目になります。これまでの3回は主に学術的な観点から講義が行われましたが,今回は初めて長崎の原爆被爆者で,現在語り部として被爆体験を語り継いでいる小峰秀孝さんが「長崎における被爆体験」というテーマでご自身の被爆体験と平和希求の重要性について講義を行いました。ゴメリ医科大学では約100名が受講し,講義終了後には活発な質疑応答が行われました。
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遠隔講義の様子 |
被爆体験を語る小峰秀孝さん |
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