|
|
|
|
|
|
Ataxia Telangiectasia
Workshop 2008・参加報告 |
2008年4月22日から26日までの5日間に滋賀県大津市においてAtaxia-Telangiectasia
Workshop 2008が開催された。Ataxia-Telangiectasia
Workshopは毛細血管拡張性運動失調症原因遺伝子産物であるATM蛋白質の働きに着目し、基礎研究から臨床研究までを広くカバーしたものである。
ATM蛋白質はDNA二重鎖切断が生じた後に細胞周期制御、DNA二重鎖切断修復に関与することで細胞内応答反応において重要な役割を担っている。ATM蛋白質がどのような損傷を認識して活性化するのかを明らかにするために、電離放射照射後に生じると考えられる突出または平滑末端に対してATMのDNAに対する結合とそれに続く活性化を観察するという研究が行われていた。
分子生物学的手法で明らかにされたことが、細胞内さらには生体内で起きているイベントをどこまで反映しているのかということを深く考えさせられた。事実、細胞内ではDNAは裸で存在しているのではなく、ヒストン蛋白質に巻き付きクロマチン高次構造を形成している。今後はこのクロマチン高次構造を強く意識した研究こそが、DNA二重鎖切断後に生じる細胞内の応答反応に迫れる方法であると確信した。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|