がんと共に生きる患者さんとその家族、そして仲間を支えるボランティア活動が、1996年スコットランドはエジンバラでMaggie's Centreとして始まりました。そこでは、乳がんを中心とした化学療法を専門とする腫瘍医学第一人者のレオナルド教授の指導の下で、精神心理的ケアがEBMに基づき展開され、現在グラスゴウ、ダンディ、ハイランド、フィファの地にセンターがオープンされ、オックスフォードと南西ウェールスにも活動拠点があります。今またイギリスに5箇所のセンターが計画中です。ホスピス緩和ケア(終末期医療)は1967年ロンドン郊外のセントクリストファーから始まり、1981年日本にも導入され、大学病院では十分出来ない、在宅ケアや卓越したホスピスケア病院、専門外来などが各地に作られています。長崎でもがん緩和ケアネットワークが整備されつつありますが、今回日本で初めてMaggieユs Centerから代表者を長崎に迎えて、その紹介から具体的なホスピスケアの現状を拝聴し、普段の疑問に答えると同時に、西洋医学発祥の地長崎にMaggieユs Centerの精神と形が根付くことができるのか医療関係者と共に考えたいと思います。 |