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中谷内一也教授は、社会心理学、リスク心理学を専門領域とされている現在ご活躍の先生です。このたび、上記の演題で以下のような内容のお話をしていただきます。
人々はさまざまな科学技術や人間の活動に伴うリスクをどのように受けとめているのだろうか。この問題に心理学をベースとしてアプローチしてきた研究領域として「リスク認知」と呼ばれる分野がある。本講義では、リスク認知研究における主要な知見を紹介し、専門家によるリスク評価やそれに基づくリスク管理が、なぜ一般の人々に受け入れられにくいのかを、二重過程理論と呼ばれるグランドセオリーにもとづいて解説する。
また、科学技術に対する一般の人々の受容・拒否は、その科学技術のリスクを管理する組織への信頼が強く影響する。では、その信頼は何によって規定されるのだろうか。この信頼規定因についての専門家の思い込みがかえって信頼を損なう場合がある。本講義では社会心理学における信頼研究の流れを概観し、リスク管理に携わる専門家が信頼を得るには何が必要かを考える。 |
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